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EQの開発⑤価値観・思想の強化-主体的に生きる-11 EQ開発講座

2013.2.9

一人前宣言の時に、十年間の援助期間についても触れることをお話ししましたが、

別の言い方をすると、一人前一年目、一人前二年目・・・・・となる訳です。

このように、形式的な区切りを作る事で、お互いのコミュニケーションの取り方がかなり楽になり、よけいな気遣いも少なくなります。

またこの宣言により、所謂、「親の子離れ」も現実化し、親自身が、子供との関係を必要に応じて客観的に捉えられるようになり、

我が子が幼かった頃とは違う、子供に対する忍耐力も持てるようになるようです。

一人前宣言については、あの森信三先生がその著作で紹介されている、

頼山陽の詩(「立志之詩」若しくは「述懐」と紹介されています)を、是非参考にしていただきたいと思います。

この一人前と認める最大の動機は、思想・価値観の強化です。

こうした事をきっかけとして、自律的な自分造りを誘発させてゆくのです。

思想の中味としては、くどいようですが、やはり、森信三先生の「人生二度なし」は挙げておくべきだと思います。

そして、私は「志」という言葉で片づけてしまいましたが、森先生は、「こころに種をまくのだ」と言っておられたと思います。

種まきで思い出しましたが、心理学の世界でも、非常におもしろい考え方があるのです。

交流分析(Transactional Anaiysis)といわれる、エリック・バーン(Eric Beme)博士が提唱された理論なんですが、

コミュニケーションについて自分の経験からも非常に納得のいく説明がされていて、

私自身は、この理論をおおいに活用しようと努力してきたつもりなのですが、実はこの理論の一環として、

人間は幼い頃に(年齢でいくと十歳前後を指していると思はれます)自分の人生のシナリオを書いてしまい、

その後の人生でそれを修正を交えながらも、演じてゆく、と言うのです。

これまで述べてきた様々な事と符合していて、興味をそそられます。

続きは次回にします。