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EQの開発②方法論その1 EQ開発講座

2012.4.24

これからEQ開発の具体的方法についてお話していきますが、

(繰り返しになりますが)これはあくまでも、私がこれまで学習してきた知識とその実践を含めた体験に基づくものです。

ですから、みなさんにとり、言うまでもなく、参考意見にしかすぎません。

また、こうしたお話を講演というような形で行うと、たまに、「じゃ、お前はどうなんだ?」というご指摘を受けることがあります。

「偉そうなことを言ってるけど、お前自身、指導者や親として、現実に成功しているのか?お前自身の人生においてよい結果が残せているのか?」

というようなものです。

これまで読み続けてきて下さった方は、このような疑問や反感は抱かれないと思います。

正に悪戦苦闘の人生が透けて見える、十分な情報をお話してきた自負があるからです。

こんな拙いEQ開発講座ですが、私自身の五十年以上におよぶ人生と、

私が接してきた、決して少ないとは言えない数の子供たちの人生から汲み取れた成果を、

精一杯、正直にお話しようとしていることはご理解いただきたいと思います。

自分以外の誰かの役に立つとういうことが、使命といわれるものの核を成すのではないか、と思うのですが、

その使命を導きだすのは、興味や夢というよりも、自身が遭遇する、苦しみや痛みといったネガティブなものの方が多いのではないでしょうか。

飛行機を最初に飛ばしたと言われている、ライト兄弟についてこんな話を聞いたことがあります。

兄弟で自転車屋さんをやっていたそうなんですが、

毎日毎日、遊ぶこともなく、休むこともなく、夜遅くまで飛行機の設計をしたり試作機を作ったりしていたある夜、弟の方が、

「兄ちゃんもう止めようよ。

こんなこと俺たちには無理だよ。こんなこともう終わりにして、もっと楽しくやろうよ。」

と言い出したのです。

これに対して、兄が、「おまえなー、ホテルに泊まった時に、朝、枕に小銭を置くよな。あれは何だ?」と聞いたそうです。

弟は、「そりゃー、掃除してくれる人に、一晩お世話になりました、ありがとうございました、っていうお礼だろう」と答えました。

そこで兄がこう言ったそうです。

「俺たちこの世で何年生きてる?仕事もあるし、なんとかやってこられたよな。そのお礼をまだしてないよな。それでいいのかな?」

その晩から、弟は気が狂ったように、飛行機の設計に没頭し、間もなく試作機が離陸に成功したというお話です。

私も、このままでは死ねないという思いだけはあるのです。