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EQとは何か?その2 EQ開発講座

2012.3.14

情動に関する本格的な研究はまだ歴史も浅く、半世紀にも満たないようです。

心理を扱う研究者達は、なかなかつかみどころがない情動に関しては科学的に真正面から扱うことを、敬遠してきたようなのです。

そんな状況を変えたのが、1983年に発表された、ハワード・ガードナー博士のMI理論だともいわれています。

MI理論というのは、Multiple Intelligences の略で、多重性知能論といわれています。

それまで、人間の持つ知能は、IQとして測定できるような、言語に関する能力や数学に代表される論理に関する能力だとされていたわけですが、

ガードナー博士はもっと広く捉えるべきだと主張されたのです。

上記の能力以外にも、音楽的能力や身体活動的能力や、また空間把握能力も別の能力として知能に加えるべきで、

さらに心内知能とも呼べる自らの心の状態を知る能力や対人関係知能とも呼べる、

良好なコミュニケーションを構築するのに不可欠な、他人の情動の変化をつかみとる能力も知能としてかぞえるべきだと主張されたわけです。

その後、最後に挙げた二つの知能をまとめて、人格知能と捉え直し、更に研究を進めたのが、ピーター・サロベイ博士やジョン・メイヤー博士で、

やがてお二人は共著で、以前紹介しましたが、「 Emotinal Intelligence 」を発表されるわけです。

お二人共何回か来日されていますが、私は幸運にも、別々の機会ですが、お二人に直接お会いしてお話を伺ったことがあります。

EQの可能性や人間の知能の可能性を、極めて積極的に語られる姿に感動したのを覚えています。